シンジュアシナガコガネ 水彩画

 

ドイツ生まれのコガネムシです。

 

このコガネムシのブローチを作るとしたら

私なら真珠ではなくオパールを使うでしょう。

 

学名はHoplia coerulea。

Hopliaはアシナガコガネ。

coeruleaは

深い空のような色、澄んだ青という意味があるようです。

 

そうなると、ますます

なぜ真珠と名付けたのか不思議です。

 

 

それでは、さっそく描いていきます。

 

まずは、デッサンをし

それを水彩紙にトレースします。

 

このコガネムシは実寸は脚を伸ばした状態で1.5cm

体の長さだけなら9mm。

 

1cmも満たないサイズで

この色合いを表現するのは

私には困難なので

今回は実寸にこだわらず

2.5cmに拡大して描いていきます。

 

その上、ちょっとぷっくりしてしまいました。

 

 

次に、ベースの色を塗ります。

 

以前描いたタマムシ同様、

光によって体の色がいろんな風に見えるので

 

ブルーっぽい所と、グリーンっぽい所で

ベースの色も変化させてみました。

 

 

ブルー系の色変化を大きく色分けしていきます。

体がだいたい描けたら

脚も整えていきます。

シンジュアシナガコガネ Atelier-Sachic
シンジュアシナガコガネ Atelier-Sachic

鮮やかすぎると

わざとらしくなるので

微妙なトーンの陰影をつけて

完成です。

 

少し輝きが足りなかったのは

今後の課題です。

 

今回、色そのものとしては、

セルリアンブルーの絵の具が近かったのですが 

粒状化(絵の具の粒子が粒状になる)しやすいため

コガネムシの小さな体の上では目立ってしまうと思い

粒状化しずらいブルーの絵の具を基本として

混色で表現してみました。

 

 

 

 

絵の具には、色味だけでなく

成分的な特徴があります。

 

画材屋さんにある絵の具メーカー別のカタログには

そういった絵の具の持つ特徴が

きちんと表記されています。

 

商品カタログなので無料のものなのですが

1冊眼を通すと

絵の具メーカーの開発への執念や

色の再現性へのこだわりがつまっていて

結構感動します。

 

久しぶりに絵の具を買い足したくなってきました。

 

 

2018.12.30