ニワウメの、春の花から夏の実の様子を描いてみました。
モチーフにした植物画は、『Flora Japonica(フローラヤポニカ)*』に収められている、ニワウメ(Prunus japonica)です。
植物画をそのまま模写するのではなく、縦に花の季節、実の季節は横断するようにデザイン、ブルーの縁取りで爽やかに仕上げてみました。
今年は桜をはじめ、春の花の開花時期が早く、描き始めた時には既に実際のお花は終わっていたので、実物の花は植物画像を参考に観察しました。
とはいえ、桃の花に近いくらいの桃色から、ソメイヨシノに少し色を足したくらいの淡いピンク色まで、細かい品種違いで色々あるようなので、その中間くらいの色合いにしてみました。
紅く実をつけるのは6〜7月らしく、こちらは是非植物園に見に行こうと思っています。
*フローラヤポニカ(Flora Japonica)について
シーボルト(Siebold, Philipp Franz Balthazar von, 1796-1866)が日本において収集した植物標本や、川原慶賀などの日本人絵師が描いた下絵をもとに作成され、1835年から1870年にかけて30分冊として刊行されました。(京都大学貴重資料デジタルアーカイブより転載)
Flora Japonica(京都大学附属図書館所蔵)
https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/item/rb00000001
2023.4.26