この冬は、初めての大物、コート作りに挑戦してみました。
母が残してくれた、このボリュームのあるツィード生地は、はじめて見た時から、いつかコートを作りたいとずっと思っていました。
ただ、洋裁初心者の私からすると、コートにはなかなか手を出しづらく、いろんな小物を作りながら少しづつ慣れてきたところで、いざ出陣です。
ここ数年はトレンドなのか、街でツィードのジャケットやコートをよく見かけるようになりました。デザイン的にはオーバーサイズ。男性モノを羽織っているような感じのものも多いようです。
私としては、肩のラインが華奢でフィットしているタイプが好きなので、ラグランスリーブの型紙を選び、更に肩のラインをつめてみました。
ボタンはアンティークな雰囲気を醸し出したくて、くるみボタンに。
途中何度も挫折しそうになりましたが、ノスタルジー感じるコートが出来上がりました。
もし、生地が手元になかったとしたら、あらためて生地を調達してまでコートを作ることはなかったと思います。たくさんの生地を買って失敗してしまったらもったいないと思ったことでしょう。
ただ、古い箪笥の引出しにあった生地たちは、洋裁にチャレンジしてみようかな!という私の中のモノづくり精神に新たな扉を開けてくれた気がします。
いい趣味ができました。
母が取り持ってくれた洋裁との良い縁です。
日々の生活で活かせる、私だけのモノをこれからも作っていきたいと思います。
2022.2.7