春にトレースまですませていたアサリ。
ずいぶん、時間が空いてしまいましたが
水彩で仕上げていきます。
まずは、ごくごく淡いイエローを
全体にのせた後
貝殻にほのかに感じる色を
部分的にのせていきます。
次に、部分的に表れる
貝の模様を描いていきます。
あとは、ひたすら縦の波々の影を
つけていきます。
放射線状に伸びる波々は
幅も均一ではないし
隆起の感じも場所によって異なります。
デッサンの実践がここで活きてきます。
また、貝の模様も、
目印としてとても役立ちます。
模様のある部分を
一つのブロックとしてとらえて
どこで堀が深くなって
どこで幅が狭くなるか・・・。
観察しながら陰影をつけていきます。
機械的につけていると
整い過ぎた均一な感じになってしまうので
地道な作業ですが
1ブロックごと淡々と繰り返していきます。
最後に、貝全体のフォルムの陰影や
横の隆起をつけていきます。
海辺に打ち寄せる波のリズムを
思い出しながら描いてみました。
2020.8.18