オリヅルランをデッサンしています。
オリヅルランは元の株から
ランナーと呼ばれる細い茎が伸び
その先に子株がつき
どんどん株が増えていく生命力の大変強い植物です。
子株にもしっかりした根がついているので
ランナーを切って植え替えたり
水に差しておくと
枯れることなく
またどんどん成長していきます。
植物を細密に描くにはそれなりに時間を要するので
枯れたり、散ったりしない、
時間の経過に影響を受けにくい植物を
まずは選んでみました。
デッサンをしながら、あらためて気づいたのですが
描いていると、自分の心が静まり、無の境地になっています。
写経ってこんな感じなのかな・・・と思うくらい。
目の前に描く対象、ゴールが存在しているので
すこしでもそこに近づくために
観察 → 描く → 観察 → 描く の繰り返しです。
極細のシャープペンシルを使用しているので
面が一挙に埋まることもなく
ただただ線の連続で面を表現し
濃淡をつけます。
1時間2時間はあっという間に過ぎてしまいます。
陽が傾き、光の角度に変化がおきてきて
陰影の具合が変わってきたことに気づき
“あっ、そろそろやめないと・・・” といった感じです。
また後日、シャープペンシルと消しゴムを手に
続きを描くといった具合。
単純な作業ですが
根気よく続けていけば
必ずよくなっていくのも
心の安らぎなのかもしれません。
2016.2.24