大倉陶園の絵付け工程見学会に参加してきました。
まずは応接室にて、大倉のカップ&ソーサーでコーヒーをいただきながら
会社の歴史など説明していただきました。
セラミック界では常識なのかもしれませんが
TOTO、ノリタケ、大倉陶園などが、もともと同じ会社であったことや
大倉の企業理念などもわかり、たいへん興味深いものでした。
次はいよいよ、工場見学。
工場内に入ると、焼成窯の熱気が迎えてくれます。
2日間かけて焼き上げる本焼き窯は、
トンネル状の窯を2日かけて白磁が通過する仕組みです。
在庫棚にはたくさんの白磁が重ねられており
思わず、大好物視線になってしまうのは
絵付けをする者のサガでしょう・・・(笑)。
絵付けルームに入ると今度は揮発性のオイルの匂いがします。
下絵付け、上絵付け、岡染めの、それぞれの職人さんが
絵付けされている様子が見学できます。
机には面相筆、平筆、たくさんの筆が並んでいます。
同じ絵付けと言っても、メーカーによって道具や技法は異なるので
見ているだけで楽しいです。
最後は金職人さんの部屋。
勢いと正確性が求められる世界。
一日中、金を扱うのは肉体的に大変だろうなぁ・・・と少し心配しながら
工場をあとに・・・。
神奈川県の戸塚にひっそりたたずむ
平屋の工場は
「良きが上にも良きものを」の志が受け継がれる
工房のような場所でした。
2015.3.28