先日、群馬の高原に遊びに行った際に
湿原の脇に
ミズナラの樹が群生していました。
都内の公園などで
ドングリが落ちているのを見つけると
見上げて観察しようと思うのですが
大樹であることが多くて
枝ぶりを手に取って見ることが難しかったりします。
その点、湿原に生息している木々は
基本的に低木なため
間近で見ることができて
観察しやすいのです。
フローラのレッスンで描く題材として
『Sessile Oak オーク 』 があります。
オークは日本で言うブナ科コナラ属の植物で
右の写真とほぼ同じ雰囲気です。
フローラレッスンの植物は
フローラダニカの植物画がもとになっているため
すでに、よくよく観察された植物画が
存在しているのですが
やはり、自分の目でその植物を見ると見ないとでは
描く時の意識が変わってきます。
もちろん、フローラダニカでいうところの『オーク』は
デンマークに自生するオークですから
デンマークの森の中で見るのが一番なのですが
簡単にデンマークに飛べそうにない場合は(笑)
日本に生息する同類の植物を見て
遠い北欧に思いをはせるのも楽しいものです。
葉の厚みや固さ、葉脈のデティール、
その植物が存在している場所の空気も含め
自分にとってのその植物の印象が
心にインプットされるのです。
イキイキしたものが、気持ちの中にあると
絵にも表れると思うのです。
2014.10.9